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2022.06.08

🌞「無監督試験」終了です🌞

6月6日(月)から高2・高3と高1の一部、7日(火)からは中学・高1を加えた全校で、本日まで中間定期試験期間でした。
校訓を『親切正直』と定めている愛国学園では、龍ケ崎高校・四街道高校も含め、定期考査は無監督で行います。

生徒は監督する先生がいない中、自らの良心に従って不正行為をすることなく整然と試験に臨みます。
試験監督の先生は教室に行って問題用紙と解答用紙を配付、5分間はプリントに不備がないかを確認します。
そして静かに職員室に戻りますが、教科担当は質問対応・教室担当は体調等の確認に中間で巡回に行きます。
解答用紙などの回収のために教室に入る終了5分前までの間、つまり50分のほとんどの時間は無監督となります。
もちろん不正行為などなく、試験内容に関係ないことも含め私語はせず、時間中寝たり落書きしたりもありません。
学校や先生は生徒を信頼している・一緒に学ぶ友人は信頼に値する・何よりも自分は信頼に応えられる人間である。
このようにして愛国中学・高等学校では60年以上も『無監督試験』が誇れる伝統として後輩に受け継がれています。

無監督試験で学んでほしいこと。

もちろん信頼を裏切らない不正をしない正しい心・誘惑に負けない正義感も大切です。
(芽生えた弱い心は人に注意や指摘される前に自ら治められれば穏やかに過ごせます)
問題が早く解き終わっても緊張感を持ち、誠実な受験態度を継続することも必要です。
(企業や学校の面接試験では控室の様子も参考にされる…などということもあります)

でも、不正をしないと信じる私たちが生徒に望むことは、実はもっと深いのです。

もし消しゴムを落としたら・シャープペンシルの芯がなくなってしまったら・解答用紙が風で飛んだら…。
そう、すぐ拾ってくれる先生はいませんし、お友だちに借りることも出来ず、巡回を待つしかありません。
ですから生徒の皆さんは試験で起こり得るいろいろな困ったことを想像し、事前にその対処法を考えます。
机の上にはケシゴムが2個・カチカチと芯があるか確認・風が強い日は特に注意、リスクマネージメントです。
校歌の中の「自治の精神」、自分や自分たちに関することを自らの責任できちんと行えるようにしたいのです。

もちろん困った時はサポートします。
ちゃんとアドバイスやフォロー(補い)もします。
学校生活のいろいろな経験を通して、社会で活躍できるスキルが自然と身につくよう願っています。

今回も無事に無監督試験が終了、清々しい放課後です。
「親切正直」な生徒の皆さんに感謝しながら採点をしています。
返却する試験の結果については、向上心を持って受け止めて下さいね。

雨も上がり校庭ではクラブ活動も再開しました。
明日はスポーツ大会、気合入れて頑張りましょう!

 

 

 

 

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