• 2021年08月1日 「造形遊び」
  • じりじりと陽射しの強い季節になりました。なでしこ保育園では水遊びも始まりましたが、室内でも楽しい遊びを考え日々楽しんでいます。今年は工作遊びを多く取り入れ、出来上がった作品を使って遊んでいますが、ご家庭でも普段何気なく捨ててしまう、トイレットペーパーの芯やティッシュやお菓子の箱を使って、造形遊びを楽しんでいただくことをおすすめしたいと思います。

     

    身の回りにある物を使って何かを作る遊びはお子さまの個性や感性を伸ばす貴重な遊びです。イメージしたことや感じたことを表現することで想像力や創造力が育っていき、色々な素材に触れてそれぞれの扱い方を知っていくと豊かな感性や感覚が培われます。一昔前の物がない時代は、自然物や身の回りにある物で作って遊んでいました。そうするしかなかったのかもしれませんが、自然と創造力が養われ、手先を使うことで発達が促されていたのだと思います。

    現代は物がたくさんある時代です。それはそれでとても豊かでいい時代だと思います。だからこそ、あえて自分で作る楽しさを味わうのもいいと思います。今ある豊かな素材を生かして遊んでみましょう。

     

    小さいお子さまは、手指を動かし操作したり細かい動きを楽しめる、シール貼りやちぎり紙遊びをすることで(剥がす・ちぎる・貼る等)指先を使い、手指の発達を促してみましょう。貼っていくうちに、並べて貼ってみたり、色を揃えて貼ってみたり、ちぎり方が小さくなったり大きい物にしたり、そこから何かの形に見立てたりと、遊びが広がって行くと思います。

     

    3歳後半くらいになると、素材を自分たちで選び、想像を巡らせてセロテープや両面テープ、ハサミなどを使って試行錯誤しながら作ってみたり、お友達と共同で作品を作りあげたりする楽しさを味わっていきます。注意点としては、ハサミやテープカッターなど扱うのが難しい物、手指を切るなど危険を伴う物もありますので、使用の際は保護者の方が傍に付きながら正しい使い方を知らせていくようにしてください。

     

    作品が完成したときには、大きな達成感が得られると共に、自分が作った事でその仕上がった物への愛着を感じ大切にしようとする感情も芽生えます。そこで、保護者の方と何を作ったのかや、どうやって遊ぶのかなどを会話することで、コミュニケーションにもつながります。

    物が溢れる時代です。空き箱や芯だけではなく、100円ショップなど安価な物でも豊富なアイテムがありますので、活用してみるのもいいと思います。装飾などにも使えると思います。

    暑い夏・・お部屋で過ごす時間には、是非、造形遊びを試してみて下さい。(保育士 島崎)