• 2022年12月13日 「絵本の楽しみ方」
  • みなさんはどのように絵本を選んでいますか?なでしこ保育園では、各クラス絵本があり、園児さんが自主的に手にとって読みたい時に見られる様にしています。また、保育士が絵本を読む際には声色を変えたりゆっくり読んだり声の強弱をつけたりして楽しく見られる工夫をしながら読んでいます。絵本には沢山の魅力がつまっています!その中でも、3つのメリットを紹介したいと思います。

     

    1.想像力を養う事ができることです。

    子どもは、絵本を読んだり読んでもらったりする中で、次の展開を考え、想像力を働かせます。また、絵本の中の人物に自分を重ねたり、感情移入したりして様々な感情や思いやりを学ぶことにもつながります。

     

    2.親子のコミュニケーションがとれることです。

    ご家庭でお子様と一緒に絵本を読む時間が習慣化することで、親子のコミュニケーションが円滑になります。さらに、保護者からの愛情を感じることができるので、お子さまの自己肯定感も高まります。

     

    3.集中力や語彙力が身につくことです。

    最初は集中出来なくても、好みの絵やフレーズなどが楽しくなってくると集中して絵本を読むことができるようになります。また、絵本から様々な言葉を学ぶので、語彙力も身につくと言われています。

     

    それでは、ご家庭でお子様と一緒に絵本を選ぶときのポイントを4つ紹介したいと思います。

     

    1.お子さまと一緒に楽しめる絵本を選ぶことです。

    保護者自身が感情移入をして夢中になって読めるような絵本を選ぶと、お子さまも保護者の方の楽しいという気持ちが伝わって絵本の世界に一緒に入って楽しめると思います。

     

    2.お子さまの年齢や成長過程に合わせることです。

    お子さまの年齢によって適している絵本は変わってくると思います。文字数や絵の雰囲気、絵本の構成などがお子さまの成長過程に沿っているか、絵本に記されている対象年齢に考慮して選ぶこともポイントの1つになります。

     

    3.言葉の響きで選ぶことです。

    絵本で使われている言葉がお子さまにとって魅力的かどうかも絵本選びのポイントです。また、使われている擬音語から心地よいリズムを感じることができれば、お子さまも真似をして一緒に声を出してみたくなるかも知れません。

     

    4.絵の雰囲気で選ぶことです。

    絵本に描かれている絵は、お子さまが好んで見てくれそうな雰囲気かどうかも選ぶときのポイントになります。絵を見ただけで物語が伝わってくるような表現力の豊かな絵で描かれている絵本を選ぶと、より絵本の世界を感じて集中力も増すと思います。またシンプルな絵でも想像力を働かせ自分なりに物語を楽しめます。お子さま自身が興味を持った本を選ぶのがよいですね。

     

    最後に年齢別のなでしこ保育園で人気の絵本を紹介したいと思います。是非ご家庭でも読んでみて下さい。

    0歳児、、、「手のひらをたいように」「手をたたきましょう」です。

    大人から子どもまで幅広く知られている童謡の絵本です。

    童謡の歌詞にそって展開していくので、リズムにのりながら歌って読み聞かせすることができます。ここちよいリズムに、お子さまも大人もリラックス。一緒に楽しめること間違いなしのうた絵本です。

     

    1歳児、、、「おにのぱんつ」「はたらくくるま」です。

    こちらも0歳児と同様、絵本を見ながら読み聞かせるというより歌いながら進めていく絵本ですが、親子でいっしょに歌って楽しめる絵本です。絵がカラフルだからかフレーズが好みなのか、なでしこ保育園では「読んで欲しい」と何度も催促しています。お子さまが飽きずに楽しめると思います。

     

    2歳児、、、「どんな色がすき」「しあわせなら手をたたこう」です。

    「どんな色が好き」は赤、青、黄など基本の三原色から少しずつ色への興味を引き出せたり高めたりできる本です。「しあわせなら手をたたこう」は仕掛け絵本になっている本もあり、歌を歌いながら仕掛けの動きを一緒に楽しむことができます。

     

    3歳児、、、「食べ物図鑑・恐竜図鑑」「がったいがっちゃん」です。

    色々なことに興味がでてきてわからない物などは、自分で図鑑から探して見つける楽しさを味わっています。がったいがっちゃんの絵本は、「ぞう」と「そうじき」がぶつかって「がったいがっちゃーん」と言うと「ぞうじき」になります。その他に「くじゃく」と「じしゃく」や「きりん」と「つみき」などが合体します。合体した時に組み合わさった「言葉」で遊ぶ絵本です。読み聞かせしている保育士もつい子どもと一緒に笑ってしまうほど面白い「合体」が盛りだくさんです。3歳児では現在とても大人気で良く友達と笑い合いながら読み聞かせを楽しんでいます。言葉の面白さに興味が出てきたお子さまにはぴったりだと思います。

     

    4、5歳児、、、「わんぱくだんシリーズ」「ポケモン図鑑等」

    主にわんぱくだんシリーズの絵本は、保育士が読み聞かせの際に取り入れています。子ども達に大人気で真剣に見たり時には友達と笑い合ったりして楽しんで見ています。「わんぱくシリーズ」は2019年1月現在で22巻発売されているファンタジー絵本となっています。不思議な冒険が待ち受けている物語です。わくわくするストーリー展開で、色々な感情を感じることができます。また、4,5歳になると自分で好きな絵本を手にとって読んだり、自分の世界を楽しんだりするのも良いですが、たまには保護者からも誘って読み聞かせするのも良いかと思います。

    親子で絵本の世界を楽しみ感想を言い合うことで自分の思いを言葉で表現する力がつくと思います。図鑑はキャラクター図鑑が人気で、塗り絵の際にそのキャラクターの色がわからない時、キャラクターの名前が分からない時など調べたりしています。また、外で見つけた草花なども持って帰って図鑑と照らし合わせて探してみるなど図鑑を活用している姿が見られます。

     

    3・4・5歳児の図鑑は絵本とは違いますが、自分で調べる楽しさや観察力なども養えるメリットもありますので紹介させていただきました。

     

    今回は、絵本の楽しみ方について紹介しました。まずはお子さんと関わる大人が楽しみながら読むことが絵本を楽しむ鍵になるのではないかと思います。子どもの頃に絵本を読んでもらった心地よい記憶は大人になっても心に残っていきます。たくさんの絵本に出会い、絵本を通じた親子のふれあいを楽しんでくださいね。         (保育士 渡部)