• 2025年05月1日 「災害時にホッとする食事」
  • 最近は地震や台風、落雷など天災が多いような気がします。停電をしたときに冷蔵庫の冷たさを保つことができる時間は(扉を開けない状態)保冷でおおよそ2~3時間、冷凍で18時間~36時間といわれています。ただし機種や食材の量、設定温度などで一概に大丈夫とは言えないそうです。

    もったいないと思っても捨てる勇気を持つことも大切です。災害時には食中毒などに罹ると治療が困難かも知れません。災害時に備えローリングストックをすることをおすすめします。ローリングストックとは、ふだんから少し多めに缶詰など常温で長期保存できる品を購入しておき、それを消費したらその分だけ買い足し常に一定量の備蓄品を確保することです。日常時と非常時の境界をなくす「フェーズフリー」をして災害時に備えていきましょう。主に3種類の食べ物を備蓄することで災害時に便秘や口内炎などのストレスの予防に繋がります。ご家庭で、皆さんの好きなものをローリングストックの中に入れて普段から食べ慣れておくことが大切です。

     

    *ローリングストックしたい3種類の食べ物

    エネルギーのもとになる食べ物→パックご飯やお餅、スパゲッティなど

    体をつくるもとになる食べ物→ツナ缶、焼き鳥缶、レトルトのおかずなど

    からだの調子を整えるもとになる食べ物→野菜ジュースや乾物野菜など

    +甘いものや普段食べている好みのものなど

     

    最後に、なるべく手で触らず簡単に作れるレシピを紹介させていただきます。

     

    *野菜ジュースでつくるチキンライス

    <材料>

    アルファ米  1袋

    乾燥野菜    5g

    野菜ジュース 200ml

    焼き鳥缶(たれ味)  1缶

    水    200ml

     

    <器具>

    小鍋

    キッチンばさみ

    木べら

    カセットコンロ

     

    • 焼き鳥をハサミで小さく切る。(焼き鳥缶はたんぱく質がとれます)
    • 鍋に野菜ジュース、水、乾燥野菜を入れて火にかける。(野菜ジュースはビタミンも含まれ乾燥野菜で食物繊維もとれます)
    • 沸騰したらアルファ米と焼き鳥缶を加え煮詰め米がふっくらしたら出来上がりです。

    お皿はラップなどを敷いたところに盛れば洗い物も少なく済みます。

     

    他にもポリ袋を使ったパッククッキングなど少ない水で工夫されたレシピがたくさんあります。ぜひ参考にしてみてください。

    (栄養士 小尾)