• 2023年04月3日 「完璧じゃなくても大丈夫!」
  • 新年度がスタートしました。新しい生活が始まったご家庭が多いと思います。

    保育園では新入園児さんが賑やかに、そして在園児さんも1つお兄さん・お姉さんになって嬉しそうな顔や元気に遊ぶ声が響いています。

    ご家庭では、「なかなか生活のリズムがつかめない!」、「思っていた感じと違った!」などうまくいかないこともあるのではないでしょうか。

     

    そんなときは、一度深呼吸して「完璧じゃなくても大丈夫!」と唱えましょう。

     

    まず、お子さまの食事はみなさん悩みが多いと聞きます。保育園でも懇談会では必ずと言って良いほど食事についての話しは出てきます。「食べ歩きをする」「偏食である」「全く食べない」など悩みは尽きません。

    0歳児~2歳児くらいは、食べ歩きや偏食があってもまだ大丈夫です。

    「食べることを楽しむ時期」ですので、とにかく安全な食べ物であれば一口でも「食べた!」ということで構いません。食べ歩きは喉に詰まらせる事もあるので気を付けて頂きたいので、口に物が入っているときは座るようにしましょう。まずは落ち着ける環境を整え、テレビは付けない、色々な楽しい物が目に入らないように座るなど工夫してみましょう。また、出来ればご家庭の方が一緒に座って食べる事をオススメします。お子さまも大人の食べる姿を見て真似をしていくことも多いです。

    偏食でもいずれ食べることに挑戦したり、保育園や幼稚園等通っているとお友達の食べる姿を見て食べてみるということもあります。全く食べない時には、いつも食べている物を用意する、お腹を空かせるための運動をすることも大事です。朝は時間がなくてどうしても食べないということもあります。水分は摂るようにし、好きな物を用意してみましょう。色々な物をバランス良く食べさせたくなりますが、「食べる」ことを目的とし、毎日同じ物が良いならばそれで良いと思います。

    3歳児以降も、食事の時の環境は整えるようにします。そして大人も一緒に楽しく食べる事です。「完璧じゃなくても大丈夫!」一日のどこかで食事をしていれば良いと思います。いずれ、リズムも整います。

    次に睡眠です。「なかなか夜は寝てくれない!」という声も懇談会では多いです。子育てメモでも何回か、早寝早起き・寝る前の光の調節・日中に太陽を浴びるなど、色々な方法をお伝えして参りましたが、色々試してみたけれどうまくいかないという声もいただきました。

    子どもも人間です。日によって状態は違います。大人と同じですね。大人も眠れない時もあれば、すぐに眠れる時もあります。毎日同じではないので、色々試しながらも上手くいかない時は、諦めも大切です。ダメな時はダメだと諦めましょう。「完璧じゃなくても大丈夫!」そんなときは少し夜の散歩をしてみたり静かな遊びをしてみるのも良いと思います。

     

    「食事」「睡眠」についてお伝えしましたが、お子さんの事だけでなく、家事もありますね。

    家事ももちろん「完璧じゃなくて大丈夫!」多少洗濯物がたまっても、洗い物が残っていても、命を取られることはありません。どうしても疲れているときは、やはり休息が大切です。お子さまは元気なお家の方が大好きです!お子さまが健やかに育つためには育てる側が元気でないといけません。核家族化が進み、子育てをひとりでしなければいけない時もあると思います。

    そこに加えて家事も・・・それは難しいですよね。時にはスマホやテレビに子育てをお願いするのも良いです。スマホやテレビは上手に使えば便利な道具です。使いすぎない、頼りすぎなければ子育ての強い味方だと思います。スマホやテレビに子育てをしてもらっている間に、休息やたまった家事を片付けるなど時間を上手に使ってみて下さい。

     

    また、今の時代は、地域で子育てをしていく時代だと思います。1人で頑張らないで何かあったときには相談出来る人や場所は決めておくと良いと思います。保育園や幼稚園に通われている方は、一番身近な園にご相談なさると良いですね。かかりつけ医や行政など相談出来る場所はたくさんあります。

    子育てをなさっている大人の皆さん、「いつも本当によく頑張っていますね!!」これ以上頑張り過ぎないで、「完璧じゃなくても大丈夫!」を合い言葉に子育てをしていきましょう。

    (園長 子育てアドバイザー 森田)