• 2022年03月1日 「子どものお手伝い」
  • 寒さの中にも少しずつ春の暖かい陽射しが感じられるようになり、今年度もわずかとなりました。

    赤ちゃんだったお子さまもすっかり集団生活に慣れて色々なことを覚え、自分でやりたがったりお手伝いをしたがったりするようになって来ました。ご家庭でもそのようなお子さまは多いのではないでしょうか?そこで今回は「お手伝い」についてお話したいと思います。

     

    忙しく働かれている保護者の方にとって、自分でやるよりも時間がかかったり失敗したりするお子さまの「お手伝い」にイライラされることもおありかと思いますが、お手伝いすることで「自己肯定感」や「責任感」が高まり「考える力」が身につくと言われていますから、お子さまの健やかな成長を促すために是非身に付けて欲しいですね。

     

    お手伝いと言ってもどの様なことをさせたら良いのか難しいところですが、なでしこ保育園では1~2歳のお子さまは大人のする事に興味津々で何でもやりたがるため、遊び感覚で楽しんで行える「おもちゃの片付け」や「ゴミ捨て」「自分の新しい紙オムツを持ってくる」など小さなお手伝いをしてもらっています。

    2~3歳では好奇心旺盛な時期とイヤイヤ期が重なるため根気強く遊びを取り入れながら「おもちゃの分別片付け」や「食器の片付け」「衣服やハンカチ畳み」などしてもらっています。

    4~5歳では道具を使って「野菜の皮むき」や「クッキー作り」などチャレンジしています。ご家庭でも「卵を割る」「ごはんをよそう」などお手伝いをしてもらってはいかがでしょう?子ども用包丁にチャレンジしてお手伝いしてもらうのも良いかもしれませんね。

    始めに申し上げたようにお手伝いを良くするお子さまほど自立的な行動が身についており、自己肯定感も高いということがわかっています。新しいことにチャレンジしたり、人間関係を築いたりすることにも繋がりますからお手伝いを促し、自己肯定感を育てたいですね。また簡単なお手伝いであっても役割を与えることで責任感を持って取り組めるようになります。お手伝いを押しつけず、いくつかの作業を選ばせてあげることでより責任感を持って取り組み、お子さまなりに考えながら行っていくことで自分で考え行動する力を身に付けることが出来ます。

     

    「やりたい時が、やらせ時」です。「もう少し大きくなってからでも・・・」と思っているうちにやりたくなくなってしまうこともありますからタイミングを逃さないようにしたいですね。お手伝いを進めるにあたり、お子さまに合った無理のないお手伝いを頼むようにし、やりがいを持って取り組み自分で出来たという実感が得られるようにしてあげましょう。

    お手伝いしてもらったら「ありがとう」「助かったわ」と褒めてあげてください。お子さまはやりとげたという達成感や喜んでもらえたという満足感を得ることで言われなくとも自分から行動し、他の事もしたがるようになります。失敗したり上手に出来なかったりすることもあるかと思います。まずは、頑張ったことを褒めてお子さまをサポートしてあげてください。

     

    お手伝いはお子さまの成長を促します。楽しい習慣として身についたら嬉しいですよね。ご家庭でも是非お手伝いの機会を作られてみてはいかがでしょうか。        (保育士 佐藤)