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2022.10.12

🍬飴いかがですか?🍬

今日の午前中、1本のお電話がありました。

昨日の夕暮れ時、金町駅北口のバス停でのことです。
近くのベンチに座っていたご年配の女性が、コンコンとせき込んでいらっしゃいました。
バスを待っていた本校の生徒さんが「のど飴持ってますけど召し上がりますか?」と声をおかけしたそうです。

クラス名をお知らせ下さったので、該当する生徒さんを呼んでその時の様子をお聞きしました。
初対面の方で、しかもこの時期のセキは何かと心配になるものです。
「相手の方がせき込んでいるのは気にならなかったの?」
「それよりも、苦しそうだったので声をかけました。」
「そうなんだ。あなた、優しくていい子ね。」

高校1年生の普通科の、社交的というよりも日頃は物静かな生徒さんです。
(あ、苦しそうだ。私のど飴持っているからあげよう。)と思って、ためらわずに実行。
組主任の先生と一緒に校長室まで来てもらった時も、まっすぐな目でしっかり話してくれました。
学校ではとても穏やかな1年生が、困っている人に対して、しかも数名ではなく一人で「親切正直」を実践。
生徒さんと話をしていてわかりました。勇気をふりしぼって声をかけたのではなく、ごく自然な行動だったのだと。

偶然にも声をおかけしたのは、20年以上前に姉妹で本校を卒業なさった方のお母様でした。
愛国高校の 1学年は「花」 2学年は「木」 3学年は「色」、ご存知ない方には馴染みがないクラス名です。
お母様は電話で応対した生活指導部長に、親切な生徒さんの学年と花の名前をしっかりお伝え下さいました。
さらに感動したのは、「娘が学んだ時と変わらずにいい教育を続けていらっしゃいますね。」とのお言葉です。
また「娘を愛国に入れてよかったです。」ともおっしゃって下さいましたが、お嬢様も素晴らしい生徒さんでした。

生活指導部長も高1職員も嬉しそう、学年部長が保護者にお電話で事情をお話しし、おもいっきり褒めていました。

なでしこだよりにも掲載していますが、学校に御礼のお知らせをいただくことが多くあります。
その度に、愛国学園の細やかな女子教育が評価されているのは生徒の校外での言動のおかげと感謝しています。
私たちの知らない所でも多くの在校生や卒業生が誰かを笑顔にしているのね…と想像し、嬉しい一日となりました。

わざわざご連絡下さいましたお母様、ありがとうございました。
後輩たちも校訓を守って頑張っていますと、お嬢様にもお伝え下さい。

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