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2022.09.02

🍛なでしこ保育園防災メニュー🍛

9月1日防災の日、愛国中学校・愛国高等学校では始業式と大掃除の後で避難訓練を行いました。
緊急地震速報装置を使用し、避難する途中で起こった大きな余震に対処するという現実的な設定でした。

隣接するなでしこ保育園でも災害に対する備えの中で、9月1日の給食は【防災メニュー】にしています。
メニューは「カレーライス」ですが、水かお湯を入れる乾燥した白米・カレーは冷たくてもおいしい保存食。
パック入りのきんぴらごぼう・果物は保存缶に入ったシロップ漬け、それに飲み物をつけて紙皿で提供します。
味はどうなの?と心配しましたが、さすがレトルトやインスタント食品の王者!日本のメーカーさんはすごい。
園児さんたちは「おいしい!」と元気におかわりをしていましたが、穏やかな中での感想なのかもしれません。
(画像の中のプレートは私の試食用のほんの一口で、園児さんにはたっぷり召し上がっていただいています)
おやつはみんな大好き「手作りかぼちゃパン」、カボチャを裏ごしして作ったシナモン香るふわもちパンです。

11年前の東日本大震災の日。
学校は期末試験後の休業日でクラブ生のみが校内に残っていました。
3月10日の衛生看護専攻科卒業式を終え、専攻科1年生が授業を行っていました。
中学高等学校の職員は全員出勤、私は当時副校長でしたが保育園の理事長でもありました。

保育園は平常通りで職員は事務長以外は全員女性、0歳児を含む多くの園児さんが登園していました。
中高の生徒の避難誘導に人的余裕があったため、数名の男性の先生に保育園の応援をお願いしました。
大至急駆けつけた保育園では、机がない0歳・1歳児の上には保育士が覆いかぶさって子供を守っていました。
2歳以上の子供たちは騒ぐことなく机の下にもぐり、その後余震を確認しながら落ち着いて校庭へ避難しました。
校庭では学校から毛布を貸していただき、たくさん声をかけて下さったので、0歳児を含め誰も泣きませんでした。

最後のお迎えは明け方近くになりましたが、おかげ様で園児さんも全員無事にご家族にお返ししました。
保育園の調理さんは、あっという間に学校に宿泊する生徒教職員に大量の炊き立ておにぎりを作って下さいました。
紫の梅味「ゆかり」と青菜香る「野沢菜」、美味しく形や大きさがきれいに揃っていて感動したのを覚えています。

身を挺して園児を守り、冷静な言動で園児を落ち着かせ、確かな技術で人のために全力を尽くす。
なでしこ保育園の職員、保育士・看護師・栄養士・調理師・(事務長を除く)事務職、みんな愛国学園の卒業生です。

防災の日、色々なことを思い出しました。
「ここで地震が起こったらどうするか」をいつも心の片隅に、有事に冷静な行動がとれるようにしたいものです。

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