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2021.11.24

🍅プチトマトと女子高生🍅
19日(金)の月食の夜、本校の校庭でなでしこ保育園の園児さんとお迎えの保護者がお月見をしました。
その際、保育園の保護者代表で江戸川区内保育園の会議に出席して下さるお母様から素敵なお話がありました。

先日行われた会議で、他園の代表の保護者から「なでしこの方ですか?」とお声をかけられたそうです。
その方は最近学校近くのマンションに引っ越して来られ、なでしこ保育園が本校に関係があることもご存じでした。
ある日お買い物の帰りに自転車の籠からプチトマトが落ち、転がって道に散らばりなかなか拾えず困っていた時…。
自転車で帰宅途中の愛国高校生2人が急ブレーキで自転車を止め、素早くトマトを拾って下さったとのことでした。
「ぜひ愛国の先生にお話しして親切な生徒さんにお礼を伝えていただきたい」と託された なでしこ保育園のお母様。
月がほとんど消えかかっている6時過ぎの夜空を見上げながら、我が事のように嬉しそうにお話しして下さいました。

月曜日の朝、担当の先生が次週の週番目標をお知らせする校内放送の後、さっそくこのお話を伝えました。
保育園にお子さんを預けている若いお母様で、引っ越してすぐならば慣れない環境で心細いかもしれません。
映画やドラマではないけれど、コロコロ散らばるプチトマト、拾うために自転車を慌てず停めるのも大変です。
週番目標の1つに「登下校時・昼食時のマナーを正しく」がありますが、これは感染症対策の徹底に基づきます。
マナーとは礼儀作法で、「社会生活の中でお互いが心地よく過ごすための思いやりを持った行い」を意味します。
今回の行動は「清楚な姿できちんとマスクをし大きな声でおしゃべりしない」という登下校マナーの遥か上です。

全校放送の後、お礼をお伝えするために誰かが申し出るのを待っていましたが、なかなか現れません。
どうしちゃったんだろうと思っていた数日後、高2普通科の2クラスに1名ずつ該当する生徒さんがいました。
申し出なかったのは1カ月ぐらい前のことだし、あたり前のことをしただけだったから忘れていたそうです。
照れくさいとか恥ずかしいとか言うよりも何で校長先生に呼ばれるんだろう…と不思議そうなのも更に良し。

親切にした方は覚えていなくても、困った時に厚意を受けた方はずっと感謝しているものです。
2人に『懸情流水(けんじょうりゅうすい)受恩刻石(じゅおんこくせき)』の話をしたら、嬉しそうに笑っていました。
与えた恩や施しは見返りを求めず水に流すようにすぐ忘れ、受けた恩は小さくても石に刻むように感謝を忘れない。

校訓の「親切正直」が自然な行動となって現れるのは、とても嬉しいことです。
「親切にしてくれてありがとうございました。温かい気持ちになりました。」
プチトマトのお母様に代わって御礼申し上げます。
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