愛国高等学校家政科は、調理師養成施設に指定されています。

授業で必要な単位を修得するため、卒業後の申請を以て【国家資格の調理師】が取得できます。

授業では普通教科の他に栄養学･公衆衛生･食品衛生･調理理論などの専門科目も学習します。

また、1年生は「日本料理」、2年生は「中国料理･エスニック料理」、3年生では「西洋料理」などを中心に、

学年ごとに分野を決めた調理実習を週２回行い、座学の知識と並行して調理技術の習得にも励んでいます。

過去のなでしこだよりにも記載しましたが、3年生になると各界の著名な先生方をお招きして特別講習会を行なっています。

今年も安全衛生へ細心の注意を払い、遠藤十士夫先生の日本料理･斎藤哲二先生の西洋料理講習会が無事終了しました。

去る11月18日、生徒が1年生の時から楽しみにしていた【西洋菓子講習会】を開催しました。

講師は葛飾区新柴又の名店【お菓子屋ビスキュイ】代表取締役･駒水純一郎先生にお願いしました。

焼き菓子だけでなく生クリーム等も使用するため、今年は社会情勢に配慮し工夫を凝らしての実施となりました。

生徒は普通授業とし、調理室の講義スペースでモニターを確認しながら講習を進める先生を3台のカメラで録画します。

固定カメラは丁寧に講習なさる先生の音声と全体を、2台のハンディカメラは手元の繊細な作業を角度を変えて追います。

それを視聴覚担当教諭を中心に家政科教諭のアドバイスを交えて解りやすく編集し、素晴らしい講習ビデオが完成しました。

準備が整った12月4日、視聴覚教室の大スクリーンで映像を使用しての講習会となりました。

編集した動画は、駒水先生の説明の後でその部分の手元のアップが差し込まれるという構成です。

材料の分量の確認のための字幕を付け、必要に応じてVTRを停止して家政科教諭が解説することもできました。　　

授業は午前中いっぱい･映像は2時間弱、見やすい大画面･大教室で机もゆったり使えるので、しっかりメモも取れました。

示範はダックワーズ･ガナッシュ･プラリネクリーム(アマンドとヘーゼル)･シャンティ･などを何層にも重ねた《マジョレーヌ》

そして、発酵バターを使用しカシューナッツとともに160℃～170℃で26分･さっくり焼き上げて粉糖をまぶした《スノーボール》

もちろん講習会の後は、お店からお届けいただいた出来たての《マジョレーヌ》と《スノーボール》でとっても幸せな気分になりました。

ご多忙の時季･このような状況下、形式を変更した講習会をご快諾の上、全力でご講義下さった駒水先生に感謝申し上げます。