あいこく便り

高校卒業生・生徒銀行の解約返金

昨日は卒業する高校3年生が愛国学園生徒銀行の個人口座の解約および預け替え・返金を行いました。

解約総額は1200万円あまり、これは生徒の皆さんが無駄遣いをせずにお小遣いを預金した成果です。

生徒は3年間・6年間の思いの詰まった新しい通帳や現金の入った封筒を手に、なんとも嬉しそう。

親銀行・三井住友銀行のご厚意で現金で返金を希望なさる方にはすべて新券で準備しました。

愛国中学校の卒業生は全員愛国高校へ進学するため、預金口座はそのまま引き継がれます。

 

愛国中学校・高等学校が誇る【愛国学園生徒銀行】は、歴史の長さも預金高においても日本一!といわれています。

生徒銀行は昭和23年(1948年)に旧・帝国銀行(現在の三井住友銀行)小岩支店を親銀行として誕生しました。

運営や業務は教職員が指導し、生徒の支店長を中心に高校3年商業科が「課題研究」の単位で行っています。

業務内容は現金確認・伝票整理・通帳付込・台帳記入・利息計算・PCデータ管理など、まさに「銀行」です。

もちろん親銀行の普通預金と同じ利息が付き、銀行祭には生徒が喜ぶすてきな賞品もさしあげています。

 

生徒の皆さんは入学式の「種貯金贈呈」で、それぞれ100円が入った個人名義の通帳(種貯金)を受け取ります。

そして全員が週2回・1回100円以上を、お年玉の時季や12月の生徒銀行祭の折には特別の預金をします。

小さかった種が根を張り葉を伸ばして花を咲かせ、いつか大きい実が生るように、大切に育てて行きます。

 

愛国学園で行う貯蓄教育はお金だけでなく物を大切にすることにも繋がっています。

少しずつでも継続することで大きな成果を得られるという事も学んでいます。

 

卒業なさる皆さんがこれからも堅実な人生を歩むよう、応援しています。