あいこく便り

夏越の祓え・今年もあと半年になりました。

 

早いもので今日から7月、今年もあと半年となりました。

 

昨日は6月30日、「夏越の祓え(なごしのはらえ)」にあたります。

夏越の祓えは半年が過ぎた夏の終わりに厄を祓い、無病息災を願う行事です。

古来、この日は「茅の輪くぐり(ちのわくぐり)」をして心身を清めて無事を祈りました。

今でも神社の境内に茅(かや)で大きな輪を作り茅の輪くぐりが行われています。

 

また、川での水浴や形代(かたしろ)に災厄を託して水に流す「禊(みそぎ)」の習慣もありました。

百人一首を学んでいる方々は、「風そよぐ・・・」の和歌が思い浮かぶかもしれません。

 

風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける

 

ご承知の通り旧暦では正月を新春とし、4月5月6月が「夏」とされていました。

旧暦の6月末は新暦では8月の初旬になるので、少しずつ秋の気配が漂う頃です。

特にこの日は そよそよと吹く風が涼しく、秋を思わせるような夕暮れだったようです。

作者は上賀茂神社の御手洗川での禊を見て「ああ今日まで夏なんだな」と気づいたとのこと。

寛喜元年(1229年)、入内(じゅだい)する女御に持たせる屏風絵に添えられた藤原家隆の歌です。

 

昨日、夏越の祓えの時季限定の和菓子「水無月」をいただいて厄払いをしました。

 

今日から始まる下半期も、いいことがありますように。