あいこく便り

伝統の無監督試験 無事終了

去る6月4日から6日まで、第1学期の中間定期考査が行われました。

愛国中学・高等学校では定期考査を学習成果の確認や学力増進の場としてだけでなく、

校訓「親切正直」の理念を実践する大切な道徳教育の機会とも考え、すべて無監督で行っています。

 

本校の無監督試験の歴史は古く、昭和33年(1958年)にまず1クラスで試みに行ったのが始まりで、

昭和36年度(1961年度)より中学1年から高校3年の全クラスで実施され、今日まで受け継がれています。

試験では担当教諭が問題と解答用紙を配布し、試験開始を確認して職員室に戻り、最後に解答用紙を回収に行きます。

途中で教科担当が質問を受けたり、監督者が体調などの確認のために教室を訪れますが、基本は無監督となります。

 

生徒の皆さんは引き締まった雰囲気の中で自らを信じ、「信頼されること」「信頼し合うこと」の大切さを体感しながら

校訓を守り伝統を受け継ぐ自覚と誇りとを胸に粛々と試験に臨み、清々しい気持ちで試験を終えています。

テストが返却され、その結果が満足できるものであったかどうかは人それぞれではありますが、

その正直な心で地道な努力を続ければ、いつか必ず道は開けると確信しています。